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| 東田端まちワークから協議会設立まで(平成14年7月〜平成15年11月) |
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| プレ・イベント「まちづくりシンポジウム」 |
平成14年6月22日(土)、ワークショップ参加者を募るためのプレ・イベントとして、ファシリテーター役の鈴木立也さんを講師にシンポジウムを開催しました。
講演では、住民主体のまちづくりの可能性について、目白駅周辺地区や成城学園前駅周辺地区の取り組みを紹介しながら、住民によるまちづくりのしくみを話していただきました。
また、東田端の魅力づくりをどう考えるか?地域住民に誘導型のまちづくりが可能か?など問題提起を含んだ投げかけもありました。
主な質疑応答
Q:「こうした活動にJR関係者を参加してもらうにはどうしたらいいのか?」
A:「継続して呼びかることが必要。また、受け入れる側も、つるし上げるというような姿勢は好ましくない。これは無視できないとなってから、あわてて顔を出したりするのでは、いい関係はつくれないということをわかってもらうことですね。」(世田谷の方たちもこの部分で苦労してるみたいです。)
Q:「行政に働きかけをしてもお金がなければ何もできないのではないか?」
A:「ケースによっては行政が事業化を予定していて、住民の意見を聞く場合もあります。」「東田端の場合、まず、みなさんの提案が、行政の計画として位置付けられることが目標で、計画のないところに予算は措置されません。北区では、ここ1〜2年のうちに基本計画の見直しが行われるというふうに聞いていますので、タイミングとしてはちょうどいいのではないでしょうか。」
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| 東田端まちワーク PARTT |
PARTTの目的は、大きく2つあります。
一つは、「住民自らまちづくりを提案するという作業を体験する。」ことです。
「こういう街をつくりたい!」というテーマで地域の方が話し合うことは、結構ありそうで、実はなかなか機会のないことです。まちづくりの難しさの一つは、この自ら話し合い、地域の合意を形成しなければならない点にあります。
PARTTでは、もちろん発表の内容も重要ですが、話し合い、認め合うことの意義を認識し、その楽しさを共有することが大きな目標です。
もう一つは、「活動を深め、広める。」ことです。
まちづくりには、ある程度の知識が必要です。でも、技術的なこと、専門的なことが重要ではありません。どんなしくみでまちづくりが動いているかを知ることが一番のポイントです。しくみが見えてくると、働きかける相手や内容、タイミング、あるいは自ら行動できることなどが見えてきて、提案の実現性や説得力を高めることができます。
また、活動の輪を広げることは、住民活動の原動力です。そのことが活動の公共性、公平性、継続性につながり、「提案し、説得する。」あるいは「仲間とともに行動する。」パワーになります。
<第1回 平成14年7月28日(土)>
- まちワーク初日、参加者は34名。人数は決して多いとは言えませんが、その内訳は、町会役員をはじめ、PTA、中央工学校関係者、その他地元企業の方々など、バラエティにとんだメンバーが集まりました。
- この日は、3つの班に分かれて「まち歩き」を行いました。
- A班は東田端1〜2丁目をほぼJRの線路に沿って歩き、JR施設に関して、分断されることによるマイナス面と、関連用地の開発に期待するプラス面、双方の意見が出されました。
- B班は東田端ふれあい館を起点に与美西踏切を渡り、明治通り沿道を歩き、「放置自転車が多い。」「裏道を通過する車が危ない。」「遊び場が少ない。」など、こどもの安全に関する意見が多く出ました。
- C班は東田端1丁目商店会から第2井堀架道橋をくぐり、尾久橋通りを渡って田端新町本通り商店会を通って周回するコースを歩きました。狭い歩道、路面の老朽化やたばこの吸い殻など、主に道路に対する意見が多く聞かれました。

<第2回 平成14年8月3日(土)>
- 第2回は、「まち歩き」で出た意見などをもとに、班ごとに検討するテーマを話し合いました。
- A班→「住工商が混在する中で、JR施設を含めた将来像を検討する。」
- B班→「安全で安心して生活できるまちづくりを考える。」
- C班→「まちの活性化、住民自らが取り組めるまちづくりを検討する。」
- 各班とも夢のあるまちづくりを考えたいと話し合いが盛り上がりましたが、一方、「私たちの意見が本当にまちづくりに反映されるのか?」「行政からの情報量が少なすぎる。」といった疑問の声もありました。
- 自分たちの意見をどのように反映していくのか?そのステップについては、ファシリテーターの鈴木さんから協議会を設立して地域の総意として行政に計画化を求めていくという一つのイメージが示されました。
<第3回 平成14年8月31日(土)>
- 各班ともテーマに沿って、より具体的な話し合いが行われました。
- それぞれの課題をどのような方法で解決していくか?地図にそれぞれの思いを書き込みながら議論も白熱しました。3回目になると、だいぶメンバーもこうしたディスカッションに慣れてきて、相手の立場を考えながら、しかし、発言は活発に飛び交うというかたちになってきました。
- 次回の発表会を控え、メンバーの中からは、「もう少し時間があれば、もっといい提案ができるんじゃないか?」「あの事をみんなで議論してみたかったのに・・。」といった感想が聞かれました。
- また、この日は、ワークショップの中でミニ講演会を行いました。北区企画課長から「区政の現状の課題について」というテーマで話しがありました。北区における少子高齢化の実態、厳しい財政状況などと併せて、「北区もさまざまなかたちで住民参加を呼びかけているが、残念ながら反応は必ずしもいいとは言えない。呼びかける行政も考えていかなければならないが、是非こうした活動を有意義なものにしていってほしい。」との励ましがありました。
<第4回 平成14年9月7日(土)>
いよいよ発表会です。この日の会場は、中央動物専門学校のご厚意により、リニューアルしたばかり教室をお借りしました。また、会場には、北区の企画、防災、教育などに携わる課長さんも見学に来て、なんとなくいつもと違う雰囲気の中での発表会となりました。
Aグループの提案「東田端の特性を活かした活気とうるおいのあるまちづくり」
- JR田端駅の南側に連絡橋を架け、JR貨物用地に南口広場を新設する。また、広場の新設とともに、メインとなるシンボルロードを設定し、電柱の地中化やカラー舗装を行う。
- 小・中学校を統合して一箇所にする。このことにより、小中一貫教育のモデル校にふさわしい校舎の新築を促進するとともに、これによって生まれる空地に公園等の整備を行う。
- 地区を分断する東北本線の盛土やガード壁面は、緑化や壁面アートなどでイメージアップを図る。壁面アートは、例えば全国のアーティストに呼びかけ作品を募集し、一つのまち興し的なイベントにしたい。
- また、面的整備の考え方として、東北本線を挟んで東西のエリアを、西側(駅側)は「にぎわい」、東側(明治通り側)は「住宅街」として設定し、建て替え等にあたり必要なルールを検討していく。特に東側は、セットバックによる歩道有効幅員の確保や、耐震構造のビルによる逃げないですむまちづくりなどを考えたい。
- なお、通学路の安全性など、意見交換できなかった部分も多くあり、今後もこうした話し合いを続ける中で、もっと検討を深めていきたい。
Bグループの提案「安全で住みよいまちづくり」
- 道路について、危険箇所を点検し、標識の整備、通学時間帯の進入禁止を徹底する。また、スピード抑制のため、路面に凹凸をつける。放置自転車や商品のはみ出し、陳列は、北区や警察の対応を徹底するとともに、荒川区とも連携を図る。
- JR施設に関しては、東北本線を高架化し、高架下の有効活用を図る。また、併せて、側道や横断交通網の整備を行う。
- 公園について、滝四小の建て替えに合わせ、隣接する公園との一体的整備・利用を図る。また、JR高架下に公園を新設する。
- 道路交通対策では、交通管理者への依存が大きく、また、進入禁止のウマの出し入れなど、地域住民の負担についても考えていかなければならない。
Cグループの提案「緑と道づくり」
- 田端駅南口に通じる歩行者導線として、連絡橋を設置する。また、この建設にPFI方式が導入できないか検討する。
- ガードの壁面を住民の絵で飾り、イメージアップを図る。
- 新町本通り商店会の歩道を拡幅する。建て替えにあたりセットバックを行い空地を確保する。
- 都営住宅の建て替えに併せて、児童遊園を再整備する。この際、各公園を散策路で結び「水と緑のネットワーク」をつくるなど、面的な整備を図る。
- 将来的には、東北本線を山手線側に移設するか、あるいは地下化にしてほしい。
- JR貨物線沿いの昔流れていた小川を復活し、緑化を行う。
- 道路は、危険箇所や老朽箇所を調査し、都や区に改善・補修等を働きかける。
- 町会や商店会が中心となって、美化運動を推進する。
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| 今後の取り組み〜PARTU実施に向けて |
東田端まちワークPARTTが進むにつれて、「これで終わりにしたくない。」「自分たちの声が届くまで続けたい。」という声が多く聞かれました。また、一方で、「本当にこれが何かを動かす取り組みになっていくのだろうか?」という思いも多くの参加者が抱いた不安でした。そこで、事務局としては、発表会当日に次のような提案を行い、参加者全員の賛同を得ました。
◇ 東田端まちワークPARTUの実施
実施時期→平成14年10月から15年2月(毎月2回程度)
参 加 者→PARTT参加者に加え、商店会、園児保護者、学生などに呼びかけていく。
実施方式→有志を募り、公社と協働の事務局を設置して企画・運営を行う。
◇ PARTUの目的
協議会の設立を目指し、まちワークの組織化を進めていきます。また、プランづくりでは、さらに議論を深め、地域自ら取り組んでいく事業、行政やその他の公共機関に働きかけていく事業などの分類を行いながら、具体的な実現策や提案方法を検討していきます。
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