このページでは、公社が15年夏まで取り組んだ十条のワークショップを活動記録としてご紹介しています。現在十条における協働のまちづくりは、北区まちづくり部が実施する関連事業に引き継がれています。(2005年3月現在)
 なお、このまちワークに参加するメンバーが毎年開催している「十條遊縁市」マップに戻って十條遊縁市をクリックしてください。

まちワークin十条
(第1回:平成14年11月〜第7回:平成15年5月までの記録)

 長期にわたり懸案になっている十条の連続立体交差と周辺のまちづくりは、東京都の事業見直しにより見通しが立っていません。現在北区では、これらの事業を今後どのように位置付けていくべきか検討を進めています。
 十条は昨年まで、公社が区からの受託事業を通じて深く関わってきた地区で、地域の将来像が見えないいらだちや不安の声を聞くことも多くなっています。
 こうした状況の中で、地域の方々に呼びかけ、ワークショップを開始しました。 これは、経済環境に大きく左右されている大規模事業に対する地域としての声を整理しながら、駅前の放置自転車やまちの美化など、身近なところからもう一度十条にとって必要なまちづくりを考えよう!という働きかけです。
 地域に住むみんなで、すぐに行動できること、そして将来に託す夢を、今改めて話し合いませんか?

まちワーク開催状況
<第1回 平成14年11月17日(日)>
 
事前の申込者は47名と、大変多くの方の申込をいただきました。初日当日の参加者は23名、また、当日欠席の方5名からも事前にご意見だけいただきました。
 この日は最初に「ミニ講演」として、(株)都市計画同人の木村晃郁氏からワークショップについての話をしてもらいました。
 その後、参加者が1人ずつ、十条地区の抱える問題は何かを発言しました。多くの意見でこのページに全てを紹介することはできませんが、そのうちのいくつかを掲載します。


▼放置自転車
 ・清掃車が通れなくてゴミの収集ができない。
 ・公社を2階立てにして自転車置き場をつくってほしい。
▼道路
 ・道路が狭くて災害時に困る。
 ・消防車が入れないのはわかっているが、これはこれで良いという気持ちもある。
▼まちの活性化
 ・大蔵省の団地が移転したり、板橋区に大規模マンションができたり、少子高齢化が心配だ。
▼十条駅の立体化
▼駅前再開発
 ・店舗も古くなっているので早くやってほしい。
▼公園等
 ・遊び場だけでなく子どもたちに大人がどんな姿勢で関わっていくかを考えたい。
▼ゴミの問題
 ・路上にゴミ、吸い殻が散乱している。ごみ箱や灰皿を設置してほしい。


 なお、今回のワークショップには、工学院大学の学生も参加してくれることになりました。若い人から見た十条について、いろいろ提案してもらえればと期待しています。

<第2回 平成14年12月15日(日)>
 
この日は、3つのグループに分かれて十条のまちの問題点を話しあいました。
◇Aグループ
 日常生活の中での問題として、放置自転車を取り上げ、放置の多い箇所や道幅の狭い道路を地図上に記入しました。また、まちの活性化という点では、人口の減少が地域の活力に大きく影響していることや、鉄道の立体化を実現し渋滞を解消することが新たなまちの魅力につながるといったことを話し合いました。

◇Bグループ
 粗大ゴミの不法投棄の状況を話し合いました。区の警告看板によりある程度解消しましたが、投棄場所が異動したりして、抜本的な対策を考える必要があるといった意見が出されました。
 放置自転車対策は、即時撤去など、もっと厳しい対応を望む意見がありました。
◇Cグループ
 十条の良いところは、東十条と十条の2つの駅を使えばどこにでもいける便利さにあるという意見で一致しました。また、弱点としては、この1ヶ月に3件の火災があったこともあり、道路が狭いことによる消防活動への不安が多くの意見として出されました。一方、防犯という点では、十条は治安が良く安心して暮らせるといった意見も出て、そういう部分を活かすまちづくりとはどんなものなのかという話し合いを行いました。

<第3回 平成15年1月19日(日)>
各グループで話し合われた内容は下記のとおり

 
Aグループ
 放置自転車対策を話し合う。
○登録制の自転車置場を設置し、入り口で料金を払うシステムにする。
○店舗の前に止めてある自転車がお店の利用者のものか放置されたものか判らないので、夜間にシールを貼り、常時駐輪されているものは撤去する。
○自転車ポイ捨て条例を制定し、撤去した自転車を一時保管しないで、即売できるシステムにする。
 Bグループ
 
十条の良いところと悪いところを話し合う
○高台の十条駅周辺地域は坂や階段が少なく高齢者や障害者の負担が少ない。
○十条駅北口に地域の方がタバコの吸殻入れを設置したところ、ポイ捨てが減り、効果的である。
○庶民的で物価の安い商店街。演芸場通り商店街に理髪店やクリーニング店が多いのはなぜなのか。  篠原演芸場は全国的に有名なので、それを核に周辺をPRすれば効果があがるのではないか。
○高校や大学の学生を商店街に呼び込むための魅力づくりが必要。
○道路が狭く電柱が邪魔。東京電力に話を聞いたらどうか。

 Cグループ
 まちづくりのイメージを話し合う
○高層住宅の是非を話し合い、住宅団地は必要だが、今のように高層住宅が少なく、景色がよいので、日当たりが良い所を残しながら、住宅を中心に下町の良さを活かした開発が必要。
○姥ヶ橋の延命地蔵をPRする。。
○ドイツでは環境を考えた駐輪施設をつくっている。お洒落な駐輪場、その中に修理場を設けている。台東区は民間に経営させたり、川口では、地下に設置している。十条で空き店舗の利用は考えられないのか。

<第4回 平成15年2月16日(日)>
  各グループの名称が決まりました。話し合いの内容とともにお知らせします。
 ◇Aグループ→「みのる会」

    テーマ:人口を増やす方法
       ・ 駅前や周辺にマンションを建設し、人を増やす。
       ・ 地震や火災の対策として、緑を増やす。
 ◇Bグループ→「あすみる会」
    テーマ:商店街の活性化
      ・ 学生に商店街をしってもらう。店舗情報を「処まっぷ」として作成し、学生に配付する。
 ◇Cグループ→「YOU−ME 見る会
    テーマ:災害への対応
      ・ ソフト・ハードの両面から対応する必要がある。
          ソフト→標語版、高齢者救助対応マニュアル作成
          ハード→ポケットパーク、道路拡幅等

<第5回 平成15年3月16日(日)>
各グループが検討した中間のまとめとそれについての質疑が行われました。
発表内容は下記のとおり

Aグループ「みのる会」
【問題点】
○ロータリーを含めた駅前周辺やバス通りの歩道上に放置自転車が多い。
○十条地区全体を通して道幅が狭い。踏み切りの遮断時間が長く車が渋滞する。
○駅前や商店街に魅力がない。駅前の雰囲気が暗く、寂しい。特にゴミのポイ捨てが多い。

【解決策】
○放置自転車対策
1)商店街等の協力により自転車対策のボランティア組織をつくる。 2)一時保管せず即撤去できる自転車ポイ捨て条例をつくる。 3)自転車置場をまちづくり公社の2階につくる。
○人口を増やす対策
1)ファミリー層を増やすために駅前等にマンションを建設する。 2)マンションの公開空地を緑化する。 3)都市計画道路85号線、73号線を早期に整備する。

Bグループ「あすみる会」
問題点】 ゴミ問題と放置自転車、まちの活性化について議論を重ねた。
【まち歩き】 3月2日にまちを歩き感じたこと
1)十条銀座での自転車の乗り方や置き方が悪い。 2)演芸場通りは空き店舗が多い。 3)岩槻街道は、狭く危険な状態である。 4)区がフジサンロードを自転車置場として利用できないか。

【解決策】
○放置自転車対策
1)道路のゴミと集積場のゴミの管理者が異なる。立看板の設置を一体化する。
2)商店街の空き店舗を活用し放置自転車を無くす。
○まちの活性化
1)商店街に学生を商店街に呼び込むためのわかりやすいマップづくり。

Cグループ 「YOU−ME 見る会」
【問題点】 多くの意見が出て絞り込みが十分にできてない段階での発表です。
○3つのキーワード「埼京線の立体化・まちの活性化・安心して暮らせるまち」
1)埼京線の立体化は上に上げると電車の騒音がする。地震の時、高架橋が倒れると消防車等の通行を塞いでしまうことが危険。一方で、地下化の場合は水路があり、あまり深く掘れないと聞いている。道路を上げるという方法もある。 2)高齢化に向けてのグループホームの検討が必要。

【解決策】
1)十条の良いところを伸ばして、身近な改善は自分達でやることが必要。
2)清水坂に映画館等の多目的ホールの設置。延命地蔵を分社し、人の流れを作るために駅近くに設ける。道路に名称を付け対外的にPRする。例えば、区役所通りを地蔵通りにするなど。 3)駅前をぺデストリアンデッキにし、商店街のイベントを通じて人の流れをつくる。 4)共同建て替えの促進や防災マップを自ら作成する。

<第6回 平成15年4月20日(日)>
 今回から参加者自らが運営するスタッフ制となりました。スタッフではこれからの「まちワーク」、活動企画、更には(仮称)まちづくり協議会の検討を進めていきます。
 この日は、各グループごとに今後の検討テーマを決定いたしました。

Aグループ「みのる会」
◇計画プラン
  「人口を増やす方策」
    ・若い人に住んでもらえる場所をつくる。 ⇒ 学生と駅前広場でイベントを開催。
    ・高齢者と若い人が一緒になって家庭野菜をつくれる場所を設ける。

Bグループ「あすみる会」
◇計画プラン
  「まちの活性化」
◇活動プラン
  「花を植える」
    ・花を置くことによってゴミ、自転車問題の解決。
     ・「処」マップで店の紹介.

Cグループ「YOU−ME 見る会」
◇計画プラン
  「十条の顔づくり」
  「埼京線の立体化」
◇活動プラン
  「レンタサイクル&ショッピングカート」
    ・商店街全体を大きなスーパーと考えショッピングカートの活用。


〜今後のまちワークの予定〜
 今回決定したテーマに沿って引き続きグループごとに検討を重ね、7月を目標に「まちワークin十条」 の第T期「まとめ」に取り組んでいきます。    

<第7回 平成15年5月18日(日)>
◎ミニ講演「十条駅周辺の現状」
 この日はまず、北区役所十条まちづくり担当部、長岡鉄道立体課長による「十条駅の立体化」についてのミニ講演がありました。その後、前回決定したグループテーマ(
◇計画プラン◇活動プラン)に沿って、各グループごとに討論しました。

「みのる会」
今回、
活動プランが「イベントの開催」に決定致しました。
 人を集めるために・・・・
  「十条文化村(仮称)」構想をつくる。内容は大道芸人を呼んだりフリーマーケットの開催など。

「あすみる会」
上一本通り商店街に花を飾る方向で話しを進めることになりました。今後計画を詰め、同時にお店紹介の図面もつくっていきます。

「YOU−ME 見る会」
放置自転車対策としてレンタサイクルをNPOで運営するなどの意見もありましたが問題点も多いため断念。そこで街全体でショッピングカートを使った実験を行うために具体的に検討を進めることになりました。