まちワークin田端
まちワークin田端partTの活動記録

「まちワークin田端」って?

 ワークショップという形式で、参加者全員で、田端地区の将来像を話し合い、まちづくりに対する具体的な提案をまとめようという試みです。
 また、この提案には、行政に対する要望だけにとどまらず、住民自らその実現に関与できる活動を盛り込んでいきたいと考えています。
 この活動の原動力は、地域の多くの方々の声であり、これが地域全体を動かし、また、行政を動かしていくことを期待するものです。

<partTのスケジュール>
 第1回  8月10日(土)  発足式
 第2回  8月24日(土)  グループ分け
 第3回  9月14日(土)  グループ別検討(まち歩き)田端マップ
 第4回  9月28日(土)  グループ別検討
 第5回 10月12日(土)  発表会

 
各回とも、場所は「田端ふれあい館」(旧田端出張所2階) 時間は午後1時30分から4時頃までです。

 どなたでも、いつからでも参加は自由です。 開催日に直接会場にお越しください。

第1回 8月10日(土)のようす
 初日は、ファシリテーターの熊澤雄一さんから、自己紹介をかねて、田端のまちを歩いた感想や、まちづくりの視点、ワークショップの進め方などについて話がありました。
 その後、参加者全員が、自己紹介と「まちづくりに対する現在の関心事」や「まちワークに参加しようと思った動機」などについて発言しました。
 参加者の声は、区画整理に関すること、道路に関すること、街なみに関すること、活性化に関することなどのほか、コミュニティや福祉、教育に関することまで多岐にわたりました。
 また、特に区画整理事業と都市計画道路に関しては、「やむを得ない。」「基本的に反対だ。」「やるならもっと早くやるべきだ。」「地域住民の声を聞きながら進めてほしい。」など、多くの意見が出されました。


第2回 8月24日(土)のようす
この日は二部構成で、前半は、北区都市整備部から、都市計画マスタープランにおける田端地区の位置づけについてミニ講演を行いました。
 ミニ講演の中では、「土地区画整理事業、都市計画道路とも、重点事業として東京都の計画に沿って実現を図ることが北区の方針である。」旨説明がありました。
 第二部では、第1回のみんなの意見を整理し、二つのテーマに別れて話し合いを進めました。
 Aグループは「景観や文化、公共施設の整備といった視点から地区の活性化を考える。」
 Bグループは「区画整理事業を中心に街なみや都市計画道路について考える。」

という設定で各自が希望するグループに入って意見が交わされました。

第3回 9月14日(土)のようす
 いよいよグループごとの活動がはじまりました。
 Aグループは、いつも歩きなれた田端界隈を普段とは違う視点で散策しました。坂道で「ここの雰囲気がいいよね。」とか、新しい建物に「だんだん変わっていっちゃうねぇ。」とため息が出たり・・・。区画整理事業の暫定用地を見たときは「何か利用できないのかなぁ。」という声が多く聞かれました。
 Bグループは、前回、区画整理や都市計画道路の経緯や現在の参加者の心境などについて話し合いましたが、この日は、一歩踏み込んで、地域としていったい何を考えることができるのか?意見を出し合いました。
 グループ活動終了後はミニ講演、北区都市整備部の遠藤課長に「地区計画」の話をしてもらいました。これは地域住民がまちづくりを考えるうえで、有効とされている手法の一つです。
 とにかく、盛りだくさんの忙しいひとときでしたが、徐々にみなさんの話し合いも波に乗ってきた感じで、今後の活動に期待がふくらんだ一日でした。

第4回 9月28日(土)のようす
 両グループとも、発表会を次回に控え、議論のまとめに入りました。
 Aグループは、歴史的な魅力を活かしたまちづくり」という方向で課題と解決策について意見交換しました。
 Bグループは、92号線の整備案、区画整理事業の進め方などについて意見交換しました。
 どちらも提案をまとめ上げるまでにはいかなかったため、この日の意見を後日有志が集まって整理しましょうというこになりました。

第5−1回 10月5日(土)のようす(Bグループ有志のみ)
 この日は、Bグループの提案をまとめるため有志が集まり、改めて意見を整理しました。
 92号線の整備案は、車道を最小限に抑え、広がった歩道に、植栽や自転車道など、快適な空間としての要素を考えていく方向でまとめました。また、地区計画や区画整理事業の進め方に関しては、一つの提案をまとめるのは難しいとの判断で、これまでに出た意見を話し合いの経過として発表しようということになりました。
第5−2回 10月6日(日)のようす(Aグループ有志のみ)
 この日、Aグループは、参加者の紹介で樹木医の方と田端にある名木を見て歩きました。
 Aグループの「田端の魅力」を考えるうえでも非常に有意義な時間を過ごしました。少しだけ、その内容をご紹介いたします。
◇芥川邸跡のサザンカ
  サザンカの後ろにはコンクリートの塀があり、また、根本の近くまでアスファルトの舗装がされているために、水を十分に吸えない厳しい環境で生きています。枝が白くなっているサザンカは、すでに枯れてしまっているそうです。
◇都営住宅(東台橋の先)の所の桜並木
 いくつかの木がガードレールを巻き込んでいました。異物に触れたり、風などゆさぶられて枝と電線がこすれ合うと樹皮に傷がつくので、これをさけようとして、自ら、この異物(ガードレールや電線)を巻き込んだ状態になっていくとのことです。
 また、固い土のところでは、空気や水が少ないために、根は空気を求めて地表近くにあがってきます。深いところの根は、酸素不足になっており根全体が弱っているとのことです。
◇山下邸の大木(椎の木)
 この椎の木は、1本のように見えますが、地上から少しいったとこから、太い幹が3本の出ているので、これは3本の木が下の方で1本に合体したのではないかとのことです。
発表会 10月12日(土)のようす
 この日の発表会は、進行役の熊沢さんから経過説明を行ったあと、さっそくグループごとの発表に入りました。
地域にお住まいの方々のほか、行政関係者や地区外のまちづくり活動に携わる方にもご来場いただき、いつもの話し合いとは少し違う緊張感の中で、各グループの代表が、話し合いの内容を紹介しながら発表を行いました。

Aグループ「道コミュニティを次世代に!」
 Aグループは景観や文化などの面から地域の活性化を考えました。最初の話し合いで
 ☆ 景観や文士村など、田端が持っている魅力を活かすという視点で考える。
 ☆ まちづくりにあたっては、路地裏のいい雰囲気、崖線の緑を残したい。
 ☆ 商店街やコミュニティといった面では、地域の拠点をつなぐ仕組みが必要だ。
 という3つのポイントをまとめました。
 そして、まちを歩きの中で、幽霊坂やポプラ坂、高台の桜並木、文士村、千住街道など、現在残っている「歴史的な魅力を活かしたまちづくり」という方向を確認し合いました。
 具体的な方法としては、まちづくりのルールを考え、例えば、切り通しの眺望を守るための広告塔規制や緑の崖線を残すための建築制限、与楽寺の塀の生け垣緑化などについて話し合いました。また、区画整理用地は、金網のフェンスがまちなみを壊しており、そこをうまく活用して樹木を植えたり、イベントを行ったりといった発想が必要だと思います。
 なお、まち歩きの時には、車いすの方の参加があったので、道路の危険な場所を改めて確認し、改善の必要性を実感することができました。
 以上のような中から、私たちとしては、田端の財産を活かすためには、これらの資源を結ぶ道を中心としたまちづくりが必要であり、商店街の再生や、景観づくりも、道でつながるコミュニティという発想が大切だと考えました。
 今後の具体的な取り組みとしては、「タウンマップの作成」「美化条例の策定・提案」「建築にかかるルールづくり」などからはじめていこうということになりました。

Bグループ「地域の声を反映した事業の実現に向けて!」
 Bグループは区画整理を中心としたハード面からのまちづくりを考えました。結論から先にお話ししますと、今回の期間では、一つのものをまとめることはできませんでした。
 これは、やはり区画整理事業に対するさまざまな思いがあるためだと思います。
 そんな中で、「事業用地の暫定利用」「92号線の整備」「地区のルールづくり」に絞って話し合う中で、ある程度の方向性を見いだせたような気がします。
 まず、事業用地の暫定利用は、Aグループでもありましたが、イベントへの利用、プランターの設置など、何か地区にプラスになる活用がしたいということになりました。ただし、この場合には、地区住民の自主管理という問題も考えなければいけないという話も出ました。
 また、92号線については、みんなの提案をもとに簡単な模型を造ってみました。この道路は、位置や幅員は決まっていますが、整備内容はまだ白紙ということなので、少しでも地域住民の望む道にしてほしいというのが、全員の一致した意見でした。
 活性化や安全のために道路が必要なのは事実ですが、なるべく交通量を抑えた、人にやさしい道であってほしいと思います。
 最後に、地区のルールについてですが、高層建築などによって、景観や日照などの問題が出てくる前に、なんらかのルールをつくって、より良いまちなみにしていこうという趣旨です。みんな総論としては必要じゃないかということだったのですが、私権を制限する部分もあり、理解を深めていかないと難しい問題だと思います。
 これから、都の換地設計になり、区画整理事業も動きが出てきますが、行政と十分話し合いながら、最終的にはこの区画整理が住民にとって、また次世代にとって成功だったというものにしたいと考えています。グループの中には、審議会の委員も入っていましたので、審議にも活かしていくことになると思います。

 なお、発表終了後は、ご来場された方々にも、ご意見やご感想をいただきましたが、それらについては、今後PARTUの取り組みに活かしていきたいと思います。